歯内療法とは、文字通り「歯の内部の治療」のことをいいます。広い意味の定義では、むし歯(う蝕)を削ってセメントなどをつめる治療も含まれますが、通常は歯の根の中の管(これを根管といいます)に関した治療を「歯内療法」と呼んでいます。
歯の表面は非常に硬いエナメル質で覆われています。その内側には柔らかい象牙質があり、さらにその内側に血管や神経が通っている歯髄があります。歯髄は歯の根の部分であごの神経や血管とつながっています。そのため侵攻した虫歯によって歯髄が細菌に冒されると、ひどく痛んだりします。このような時に歯を全部抜くのではなく、なるべく自分の歯を残したい、できる限り歯髄の一部や全部を除去して歯を残すような治療を希望する場合に歯内療法が行われます。
歯内療法の最大のメリットは、自分の歯を残すことです。根管治療後は型取りを行い、セラミッククラウンなどの被せ物を装着して噛む機能を修復するため、ご自身の歯を残すことができます。歯は抜いてしまうと一生元には戻りません。歯を抜くことは簡単ですが、それによって失うものはとても大きいのです。
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日本の歯科保険診療では、「金属の詰め物」や「コンポジットレジン(プラスティック)修復」が非常に多く行われています。
しかし、2次カリエスと言われる、虫歯の再感染はこの修復物の直下に頻発します。
そしてその多くは、神経のある「歯髄」に到達してしまっている事が少なくありません。
日本の歯科診療の旧来の「基本」としては、その時点で「神経除去」が確定してしまいます。
しかし、当院ではそれはオーバートリートメントとして、回避しています。
「歯の神経を除去する」というのは、その歯が「95%抜歯に近づいた」とみなしているからです。
当院では、MTAセメントという特殊な修復材料を適応させる事で、神経損傷を補い、残存の虫歯菌を死滅させ神経の生きた歯に回復させる事ができます。この実績は非常に高くほぼ100%回復してくれるいわば魔法の修復材料です。
多少の神経露出(露随といいます)でも、しっかり修復してくれます。
当院では、歯根端に大きな膿の袋が形成されてしまったケースに、「歯根端切除術」を採用する事が多いです。 その際にも、逆根管充填といって歯の根っこ側から、マイクロスコープを使用してこのMTAセメントを充填する処置も 行なっております。 ご興味持たれた方はいつでもお尋ねください。
ところで・・・
「歯が痛い」は、本当に虫歯が原因だっただろうか?
というのが「咬合治療」を展開する当院の疑念と、治療方針に繋がっていきます。
「歯が痛い」で【虫歯】=【歯内療法】=【神経をとる】という構図そのものに疑念を抱いています。
「痛い」はずの「虫歯」が、ある時気づいたら治まっている。
「痛い」はずの「虫歯」なのに、詰め物が外れた時「虫歯ですねぇ」と言われた事ありませんか。
なんの痛みも感じてなかったのに・・・
「痛い」そのものの原因が虫歯ではなさそうな事に気づいて欲しいというのが当院からの切実な想いです。
ご興味持たれた方は是非お尋ねください。
解説 | 〜虫歯により、歯の冠が崩壊してしまい虫歯(う蝕)が神経まで到達してしまったケース〜 当院では、Dr. Cliff Rudlleの歯内療法の手法に則り、XsmartというNi-Tiロータリーファイルを採用しています。 歯内療法の成功の鍵は、”口腔内の細菌を歯内に持ち込まない”これに尽きます。 そのため①ラバーダム防湿 ②短回根管充填 ③適切な除菌薬剤の使用が要求されます。 ②については、このXsmartという機器でしか達成できません。 当院では、新規の神経処置(再根管治療ではない)では2回来院時には最終工程に入ります。 |
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14:30~18:30 | ● | ● | 休 | ● | ▲ | ● | ●〇 |