もう20年も前の話になります。
その昔、私はプロを目指してアメリカに渡りました。
夢追うジプシーでしたが、縁あって今一番HOTなLosAngels Dodgers (ロサンゼルス・ドジャース)のSpring Campに参加するチャンスをもらいました。

当時は筋骨隆々にトレーニングをしていた事もありましたが、このスタジアムでの柵越えは、思いっきり振ってやっと届くくらいの壮大なスタジアムを肌で痛感していました。

一方で、打撃練習グループのプエルト・リコ出身の選手達が、軽々とリストの返しだけでスタンド中段まで跳ね返しているのを目の当たりにして、自分の強振主体の打撃スタイルからスイッチングヒッター（左右打ち※右投手の際：左打撃　左投手の際：右打撃　で出塁率を高めるスタイル）に変更する決意をした場所でもありました。

そんな平凡な日本人選手だった目線から、今の大谷選手がバックスクリーンの上段へ打ち込めるその規格外なレベル違いは、あの時私が感じた南米選手への敗北感を大いに払拭してくれているように見えています。これに加え、世界１の選手となって活躍している事の凄さをよりジェラシーと共に感じる毎日の楽しみとなっています。

また、現Dodgersのロバーツ監督が、Dodgers現役選手だったのもこの2003年だったように思います。
リードオフマン（1番バッター）が沖縄出身の選手なんだよという情報をすごく意識していた記憶があります。
そのヒトが今季の監督、まさにそのロバーツ選手だった事がわかって、歯科技術の鍛錬に没頭していた近年でしたが今年はなんだか非常にBaseBallを想起する楽しい毎日を過ごしています。

今となっては、歯科医師としてアメリカ　フロリダを本拠地とするDawson Functional Occlusion を突き詰めるために学んでいます。
2025年春にはまたフロリダへ学びに渡ります。

当時は根拠のない底なしの自信とプライドが邪魔し虚勢を張ってチームメイトとすごくクールに接していました。
その点も大谷選手の余裕な感じが日本人として誇らしく見えます。
変なプライドは捨ててもっと写真撮っておけばよかったなあと後悔する今日この頃です。